映画視聴履歴 2020/4

エイリアン1~4

もう続編を作らない方が良いなどと言われているし、正直それには同意するが、ここまで毎回ジャンルを変えてマンネリを避けているのは凄いと思う。1はいつエイリアンが襲ってくるかとはらはらさせるSFホラー。2は派手になったバトル・アクションと周囲の魅力的なキャラクター達の人間関係・親子愛。3は2のエンディングを色々と台無しにしつつも監獄を舞台にしたヒューマンドラマと新しい要素に取り組んでいる。4もまた3のリプリーの自己犠牲を台無しにしてはいるが、これまでよりも科学が発達してエイリアンを飼育下に置いているような状況は面白い。

 

ミッドサマー

大学院生の主人公達が、友人の一人であるペレの故郷であるスウェーデンのホルガという独自の信仰を保つコミュニティを訪ね、そこで様々な出来事を体験する。記事を分けて感想書こうと思っていたが日が経ってしまい記憶も薄れてきてしまった。開幕から旅行に出るまでの音響が素晴らしくて作品の中に惹き込まれる。そのおかげで一歩間違えればチープに見えてしまいそうな村の風習の数々も緊張感を保ったものになっていると思う。作中のルーンもちゃんとそれぞれ意味を持ったものになっているらしいが、考察記事等を読む限り、読み解いたからといって別の物語が浮かび上がってくるといったことはないようので、あくまでディティールへのこだわりというかフレーバーに留まる。

 

バタリアン

様々な生き物のはく製等が保管されている倉庫に勤める主人公が、倉庫地下に保管されているゾンビを開放してしまう。ゾンビ映画の元祖とでも言うべき映画らしい。ゾンビ映画に熱い思いを持っている人でもない限りあまり楽しめないと思う。正直途中で見るのをやめてしまった。

 

エクソシスト

主役のカラス神父は年老いた母を孤独のままに亡くしてしまい信仰がゆらいでしまっている。女優クリスは娘リーガンの様子がおかしくなっていることに気づき医者に診せるが原因が一向にわからない。どうしようもなくなったクリスはカラス神父を頼り、当初はあくまで精神科医としてリーガンを診ていたカラス神父だったが、悪魔祓いの儀式に臨むこととなる。ホラー映画の金字塔。全編を通して緊張感が漂っており、何度見ても面白い。年老いた母を孤独のままに亡くしてしまい信仰がゆらいでしまった神父が信仰を取り戻せたのは悪魔のおかげとも言える。

 

ペーパームーン

詐欺師の男モーゼが、母親を亡くした女の子アディを、アディの親戚の家まで送り届けることとなる。後ろ暗いところのある男と女の子の二人組によるロードムービーという組み合わせの元祖みたいなものらしい。確かに似たような組み合わせは今となっては多いが、演出や魅せ方も後世の方が洗練されてきているので、いま元祖を見ても、映画好きでない限りあまり楽しめないのかもしれない。

 

カンフーハッスル

マフィアの斧頭会が台頭する街で生きる人々の話。少林サッカーと同じ監督。映画冒頭の、警察署の止め絵の長回しからダンスまでの導入が最高。

 

アリス

ヤン・シュヴァンクマイエルのアリス。あらすじとしては不思議の国のアリスの通り。ストップモーションアニメ独特の間と、コミカルでありつつもグロテスクさも感じさせる描写が魅力。

 

ダヴィンチコード

大学教授である主人公が宗教秘密結社の殺人事件に巻き込まれ逃亡するなか、その組織が守る謎に迫る。小説原作の映画化。シオン修道会テンプル騎士団にまつわる話はほとんど捏造だったらしいが、実に厨二心をくすぐられる設定で、そこが本作品の魅力だと思う。ストーリーはいろんな人物の間でやたらと裏切りが発生する。

 

薔薇の名前

中世の大図書館を擁する教会が舞台で、そこで起こる殺人事件と、その教会が守る秘密を主人公が解き明かす。ウンベルト・エーコの原作を映画化したもので、主役はショーン・コネリー。原作の魅力は様々な作品のオマージュにあるらしいので(未読)、映画での表現は難しいか。ただ迷宮のような大図書館の舞台は素晴らしいと思う。ボルヘスのバベルの図書館が実在すればあのような感じなんだろうか。

 

燃えよドラゴン

Don't think. Feel...が有名。ブルース・リーの緩急あるカンフーが魅力の映画。

 

レオナルドの日記

ヤン・シュヴァンクマイエルの短編映画。レオナルドダヴィンチの手記のアニメーションと、当時のニュース番組等の切り抜きが交互に写される。アニメーションと切り抜きはお互いに関連しているようなものもあるが、そうでなさそうなものもある。音とリズムを合わせているようにも見えるし、そうでないような部分もある。当時の背景がわかっていれば理解できるのだろうか。