企業買収の実務プロセス

企業買収の実務プロセス〈第2版〉

木俣貴光 (著)

 

海外グループ子会社統合の案件に携わることになったため、参考になる本はないかと思い、M&Aをテーマとした本として評判の良い本書を購入した。

本書ではM&Aの流れを大きくプレM&Aフェーズ、実行フェーズ、ポストM&Aフェーズに分け、それぞれの手続きや検討のフレームワーク、留意事項等を丁寧に解説している。今回私が当たるのはグループ子会社の再編なので、デュー・デリジェンスやバリュエーション等の章はあまり関係ないのだが、統合の手続きの流れや、PMIにおいて考慮すべき点等も解説されており、非常に参考になった。また買収スキームについても、株式交換や事業譲渡等それぞれのメリット・デメリットや手続きについて解説されているため、税務や法務のテーマのディスカッションについていく上で参考になった。

はじめて企業統合に携わる際に目を通すにはふさわしい良書かと思う。